台湾駐在回想録(中国語編)
中国語教室でのレッスン
体験レッスンを終えて早速翌週からレッスンを週1回1.5時間受けることにしました。料金は900NTD/1.5時間(チケット制)です。
担当した老師の勧めで「実用視聴華語2」という教科書を使ってレッスン開始です。この教科書は台湾のほとんどの語学学校で使用しているものでとても有名な教科書です。内容的には以前使っていた「漢語会話301句(下)」と被る所もあり、復習を兼ねたレッスンと言ったところでした。
レッスンの進め方としては、教科書の単元(課)毎に「新出単語」→「文法」→「本文」→「練習問題」といった流れで進み、1つの単元を5時間ぐらいで終えます。老師は日本に留学経験があり、日本語がペラペラでしたので、レッスンも日本語で進みました。しかし、数か月通っても中国語の上達がみられなかったので、中国語でレッスンするようお願いしたところ、その日から中国語でのレッスンになりました。中国語でのレッスンにより、説明を聞く時も質問をする時も中国語を使うので、聞き取りと会話の練習になったと思います。この教室は完全カスタマイズなので生徒の要望に対応できるのが良い点です。
そんなこんなで毎週土曜日に1時間半のレッスンを受け、次のレッスンまでに録音した音声を使って家か喫茶店で復習をするといったことを続けました。それから10か月ぐらい経って老師が産休に入るということで、別の老師に交代することになりました。日本語でのレッスンはしたくなかったので、日本語ができない老師を紹介してもらいました。
2人目の老師と中国語によるレッスンを開始しました。日本語が話せない老師なので、中国語オンリーのレッスンです。教室に通いだして1年が経つ頃には老師とのやりとりもスムーズになってきて、会社でも少しではありますが中国語での会話が継続するようになり、上達が少し感じられるようになりました。「実用視聴華語2」も一通り学習し、次の教科書が必要になりました。
「実用視聴華語」シリーズは内容が古く、今の台湾中国語に合っていない部分もあるということを聞いていたので、自分で書店へ行って買ってきたのが「遠東 生活華語3」という教科書です。この教科書は比較的最近の生活、PCやスマホ、インターネットなどを題材を扱っていて結構使えます。
2人目の老師とのレッスンを開始して半年ぐらい経ったとき、老師が結婚で日本に引っ越すことになり、新しい老師を紹介してもらうことになりました。3人目の老師は台湾人と結婚し台湾に移住している香港人です。英語、広東語、中国語(普通話)、日本語を話せるマルチリンガルな人でしたが、中国語オンリーのレッスンをお願いしました。
その後1年半くらいで「遠東 生活華語3」を一通り学習し、この頃には自分の意見や考えを中国語で言うこともできるようになってきました。そして次の教科書を検討していた時、ちょうど「実用視聴華語」シリーズの新版が出版されて内容も改訂されていたので、最上級の「実用視聴華語5」を使うことにしました。
この「実用視聴華語5」を使って、抽象的な単語や文語的な言い回し、成語(四字熟語)などを新たに学習したり、本文の内容について老師と討論をしたりなどをしました。レッスン以外の場所で覚えたての成語を使って台湾人の友達と会話するとちょっと驚かれたりもし、中国語を楽しみながら勉強していました。
結局、この中国語教室は台湾駐在の4年半の間ずっと通っていましたが、定期的にインプットとアウトプットの練習をする場所としてうまく活用できたと思います。ポイントは「中国語オンリーのマンツーマンレッスン」です。