台湾駐在回想録(医療編)
今回の台湾駐在回想録は医療についてです。
本記事は私の体験をもとにしていますが、現在の台湾の医療制度、医療機関、薬局などにより状況が異なる場合があると思います。あくまで参考情報ということでご理解願います。
健康保険
台湾にも健康保険制度があります。しかし、日本のように保険組合が複数あるのではなく、全国民の加入が義務付けられた健康保険です。駐在員などの外国人の場合は居留証が発行されると同時に健康保険カードが発行されます。
日本と同様、医療機関に受診する際に提示することで少しの自己負担で済みます。
また、写真付きの公的なカードですので、身分証明書代わりにもなります。
尚、この健康保険カードは特に有効期限が設定されていませんが、居留証が無効になると同時に効力を失いますので注意が必要です。
海外旅行保険
健康保険カードがあれば少しの自己負担で医療を受診することができますが、台湾の全ての医療機関でこの健康保険制度を扱っている訳ではなく、自由診療の所が結構あります。その場合は全額自己負担となりますが、日本の海外旅行保険などに加入していれば、その保険で自己負担分をカバーすることができます。
私は日本の会社でこの保険に加入してもらいました。駐在員でしたので全額会社負担でした。
健康診断
台湾で就業しているのであれば、日本と同様、年に1回健康診断を受ける必要があります。基本的には会社が契約している医療機関で受診することになりますが、私の駐在先の場合は医療機関が会社に来てくれて、会社の大会議室で実施しました。
健診内容は日本と大体同じで、身長体重測定、視力検査、聴力検査、血液検査、尿検査、血圧、エコー、X線撮影、問診などです。X線撮影は専用車が会社の前に駐車していて、一人ずつ乗車して撮影します。バリウム検査はなかったです。また、基本的には中国語での健診ですが、日本語や英語ができる看護師もいて、そんなに困ることはなかったです。
そして、何故かはわかりませんが、役員レベルの方はそこでは健診せずに、個別に指定病院を予約して健診を行っていました。健診内容も一般社員とは違い、内視鏡検査なども行われていたようです。