台湾駐在回想録(台湾人の働き方編)

今回の台湾駐在回想録は台湾人の働き方についてです。台湾人と一緒に働く予定の方、既に台湾人と一緒に働いている方、台湾人の働き方に興味がある方、お待たせしました。「台湾あるある」が満載です。

本記事は私の体験をもとにしていますが、台湾の業界、会社、地域、個人毎に状況と異なる場合があるかも知れません。あくまで参考情報ということでご理解願います。

 

就業時間、昼寝

私が勤めていた会社は月~金の09:00-12:00、13:30-18:00が就業時間で、土日祝が休みでした。他の会社もだいたい同じような感じかと思います。タイムカードは無く、ドアを開けるセキュリティカードがタイムカードを兼ねていました。そして日本には無い台湾特有の文化が昼寝です。13:00-13:30の30分間は電気を消して皆で一斉に昼寝をします。その時間帯は電話もほとんど鳴りません。他の国にもいわゆる「シエスタ」がありますが、台湾も子供から大人まで昼寝をします。

私が台湾に来た当初はこの文化に慣れず、その時間ずっと起きてパソコンやスマホをいじってましたが、いつの頃からか昼寝をし始めました。昼寝をすると午後の時間がすっきりして眠気が生じないので、効率の面からも昼寝は良いかと思いました。ときどき日本の親会社はそんなことはお構いなしに電話をかけてきてカチンと来るときがありましたが、私も少し台湾化したのかもしれません。

 

給与、賞与、手当

台湾の大卒初任給は一般的に大体3万NTD(約11万JPY)です。日本の半分くらいでしょうか。ITエンジニアの月給は4万~8万NTDが相場かと思います。大手の外資系企業ですと月給10万NTD以上になるので、このレベルは日本とあまり変わらないです。

賞与は日本のようにxか月とか決まっている訳ではなく、会社の業績に応じて支給されます。本当の意味でのボーナスです。業績が良ければ年に1回か2回出ますが、業績が悪ければ出ない年もあります。

手当は食事手当と出張手当がありました。通勤手当や住宅手当などはどの会社も出ないと思います。日本に比べると手当はとても少ないです。

 

残業

残業すると手当ではなく代休を取らせる会社が多いと思います。それ以前に、台湾人は残業をしたがりません。日本だと仕事の進み具合を判断し自ら残業する人が多いと思いますが、台湾では基本的には残業は上司から命令されてするものなので、仕事が残っていようがいまいが上司から命令されなければ定時で皆帰っていきます。

私の勤めていた会社では定時後は日本人の駐在組だけが黙々と遅くまで仕事をしているというのが日常的に見られ、台湾と日本の文化の違いを肌で感じました。日本ではワークライフバランスや働き方改革が叫ばれていますが、台湾では定時が終わったら家族で団らんが基本ですのでそういった概念はほとんどなさそうです。

 

有休

台湾にも有休制度があり、勤続年数に応じて休める日数が決まっています。台湾人はこの有休を積極的に消化します。日本では強制的に計画付与休暇をとらせる会社もありますが、台湾は皆さん自ら休暇を取っていきますので強制する必要はありません。権利は最大限に行使するのが当たり前といった感じです。

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