1.私の言語習得歴 |
2018/08/17 |
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1-1.英語
1-2.フランス語
1-3.韓国語
1-4.中国語
1-5.その他の言語
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1-1.英語 |
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私にとって英語は第一外国語で、中学1年から学校で習い始めました。今は小学校から英語教育が始まっているらしいですが、私の年代は中学からでした。そして、昔の学校教育の英語ですので、いわゆる受験のための英語です。読解や翻訳が重要で、英語を話せるには程遠いものだったような気がします。ただ、英語の成績はよく、10段階で10をもらっていたこともありました。その後、高校へ進学し、部活に熱中してしまったこともあり、英語の勉強はおろそかになり、単語やイディオムを暗記することもあまりなく、成績はあまり良くなかったです。それでも、英語には何となく興味があり、将来は英語に関係したことをやりたいと思い、地元の静岡大学人文学部言語文化学科に入学しました。大学に入り、英語をまた頑張ろうと思い、英検2級を取得したりなどしましたが、サークルやバイトが忙しくなり、英語の授業の単位も簡単にはとれなくなりました。私の学科は2年進級時にコース決め(英語、ドイツ語、フランス語、中国語、比較言語学などのコースの内1つ選択する)があるのですが、結局、志望の英語コースの選抜から漏れ、第2外国語であったフランス語コースに進みました。挫折を味わった私は、その後しばらくの間、英語学習から離れることになります。
時は流れ、社会人となって10数年が経過した時、世の中にグローバル化の波が訪れます。私の勤めている会社も例外ではなく、海外に子会社を作ったり、海外の企業と業務提携したりなど、グローバル化が進んできました。そういう環境の中にいたこともあり、英語学習を再スタートすることにしました。会社の海外駐在の条件にTOEIC730点以上というのがあり、まずはこれを目標にしました。書店で対策本を買って、語彙数を増やして、ひたすらリスニングの練習をし、2~3か月に1度のペースで試験を受けました。最初は540点でしたが、2年後には何とか735点までUPさせました。その頃から、リスニングの能力が上がったことを自覚できるようになりました。今までは英語を聞いていても半分もわからなかったのが、だいたい何を言っているのか理解できるようになりました。当然知らない単語は何回聞いてもわかりませんが、知っている単語であれば聞きとれるようになりました。そして、台湾へ2週間ほど出張する機会をもらい、現地の台湾人と英語で仕事をこなせた時はかなり自信になりました。また、個人的には、海外旅行の際も英語で現地人と意思疎通ができるようになったため、海外旅行がより一層楽しいものになっていきました。
2015年から台湾の子会社に駐在することになりました。当初、中国語が下手だったため、子会社の社員や関連会社のエンジニアとは英語を使って仕事をしました。会議、電話、メールを全て英語で行っていたこともあり、実践を通じて英語のスキルアップしていったと思います。しばらくしてからは、英語を話すことの恥ずかしさは全くなくなり、また、頭の中で日本語と英語を翻訳することが無くなってきました。いわゆる英語脳になってきました。現在は、中国語を話す割合が増えてきたため、相対的に英語で仕事をする割合が減ってきましたが、それでも毎日何らかの形で英語を使って仕事をしています。
私の英語習得については以上です。学校教育、TOEICの勉強、そして仕事での実践を通して少しずつですが英語の向上を図ってきました。英語留学の経験はありませんし、そして全く流暢ではありませんが、何とか英語で仕事ができるレベルと自分では思っています。 |
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1-2.フランス語 |
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フランス語を習いだしたのは大学1年の時です。第2外国語が必修となっていて、ドイツ語、フランス語、中国語の中から1つを選択することになっていました。私は、世界的に普及している言語で、親日が多いフランスの言語であるフランス語を選択しました。親戚にフランス人と結婚した人もいて、少し親近感があったのも選択の理由の1つかも知れません。フランス語は英語よりも文法が若干複雑ですが、発音はそれほど難しくはなく、私には合っていたのか、勉強はそんなに苦ではなかった印象があります。大学の授業はまじめに出席して、しっかり単位は取れていました。英語よりもフランス語の方が成績が良かったと思います。おかげで(?)2年次からフランス言語文化コースでフランスの言語文化を専攻することになりました。フランス語検定の勉強もし、3年次には3級を取得しました。それでも、フランス語の会話となると、練習する場所もほとんどなかったため、ほとんど話せない状態でした。その頃から、フランス語留学を意識するようになりました。フランス言語文化専攻なのにフランス語を話せないのははずかしいと思うようになり、言葉も文化も肌で感じてみたいという感情が沸々と沸いてきました。そして、親の理解もあり、大学3年終了時に休学届を出して、フランスに渡りました。
留学先は、フランスの南西ピレネー山脈の近くのポー大学付属語学学校でした。日本の大学でフランス語を多少勉強していた私は、クラス分けテストの結果、初中級クラスに入りました。そして、フランス語によるフランス語の授業が開始されましたが、数日で授業について行けなくなりました。直接教授法による授業も初めてで、かつ語彙も足りなかった私は、先生の話す内容がよく聞き取れなかったのです。その後、事務室に行って、一番下の初級クラスに変更してもらいました。初級クラスは、内容的にはそんなに難しくないですが、聞き取りが良くない私には合っていました。毎日、フランス語のシャワーを浴びながら、会話の練習をクラスメイトとしたりする内に少しずつ会話力がついてきているのが実感できました。その後、ビザの関係で3か月が経つ前に、一旦日本に帰国しました。
その年の秋、2回目の渡仏をしました。留学先はディジョンのブルゴーニュ大学付属語学学校です。ポーに3か月いたせいか、会話も多少できるようになっていたので、テストの結果、中級クラスに入りました。授業は多少難しい内容で、議論なども増えてきましたが、何とか授業に出席していました。国際学生寮に住んでいたため、授業以外でも色々な国の人とフランス語で会話する機会がありました。そんなこんなで、そこには5か月くらい滞在し、日本に戻りました。日本の大学に復学する必要があったからです。
日本の大学に復学してから、卒業に必要な単位を取得するために、フランス語の授業をとったりしましたが、その時の私にとっては、とても簡単な内容だったことを覚えています。また、その年にフランス語検定2級に受験し、特に受験勉強はしなかったのですが、合格しました。大学卒業後は、フランス語とはあまり縁がなく、それ以降活用することはほとんどなく現在に至ります。ですので、正直いって、現在の私のフランス語能力はあまりありません。。。
フランス語は、大学の授業とフランス語短期留学で私は習得しました。世の中には「留学しても必ず話せるようになる訳ではない」という考えもありますが、留学は私にとっては貴重な経験で、かつフランス語の習得に大きく貢献してくれたと思います。 |
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1-3.韓国語 |
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韓国語は私にとっては第3外国語で、大学生の時にフランス語留学を終えて日本の大学に復学した後、独学で習い始めました。学習を始めた理由は、フランス語留学の時にクラスメイトに韓国人が沢山いて、いろいろと会話したのがきっかけです。もちろん、当時はフランス語で会話をしたのですが、彼らは日本の事をいろいろと知っていて、逆に私は韓国の事をほとんど知りませんでした。その時に感じたのは、「私は日本から遠いフランスの事は知っているが、日本に一番近い韓国のことはほとんど知らない。これって何かおかしい。韓国の事、もっと知るべき。」ということです。その後、日本に帰国してから、日本の大学でフランス言語文化を専攻しながら、韓国語の学習を独学で始めました。学習してみると、文字こそ違いますが、文法は日本語とほとんど同じ、語彙も漢字語であれば似ている語が沢山あり、日本人にとってはとても学びやすい言語と思いました。そして、大学の卒業旅行は、フランスではなく、韓国に行きました。初めての韓国で、習いたての韓国語で片言ながら現地の人と意思疎通できた時はとても嬉しかったです。
大学卒業後、東京のある会社に就職しました。その会社は新宿にあったので、コリアタウンの新大久保にはよく行きました。当時は韓流が来る少し前でしたので、街は今ほど流行っていませんでしたが、韓国のドラマやバラエティ番組を録画したビデオテープをレンタルしてくれるお店があって、よくそこでビデオテープを借りてました。韓国語音声で、字幕も無いドラマでしたが、沢山みているうちに内容がだんだんとわかるようになってきました。文法が同じだと頭の中で語順を意識する必要が無いので、単語さえ知っていれば、理解はとても容易です。また、新大久保には留学で日本に来ている韓国の学生も沢山いて、一時期、彼らと週に1回、言語交流などもしたこともありました。韓国語の勉強しているうちに、やはり本場の韓国で韓国語を使ってみたいという気持ちにかられたので、韓国へは旅行でよく行っていました。2002年の日韓ワールドカップの頃が一番多く、年に4回行っていました。意思疎通できる範囲がだんだん広がっていくのが実感できたので、モチベーションがより高まっていったのだと思います。あと、ハングル能力検定の勉強もし、年に1~2回受験しました。最終的には3級に合格しました。
大学時代から約5年くらい、韓国および韓国語にはまっていましたが、2003年くらいから中国語の方に興味が移ってしまい、その後は韓国語を勉強することはあまりなくなりました。
このように私は、独学、ドラマ、韓国留学生との言語交流、旅行、ハングル能力検定などを通し、韓国語能力の向上を図ってきました。レベル的には、旅行会話、日常会話、文章の読解などができるレベルです。(勉強をやめてから、かなり経ちますので、現在のレベルはもっと低いと思います。) |
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1-4.中国語 |
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中国語は第4外国語になります。2003年くらいから学習を開始し、途中何度か学習をお休みする期間がありましたが、現在も学習を続けている言語です。中国語を初めたきっかけは、ずばり「何となく」です。韓国語の学習をしていて、日常会話がある程度できるようになった私は、韓国語に少し飽きが来ていて、他の言語を学習したいと思うようになっていました。そして、中国は日本に近い、10数億人が住む、世界中に華僑がいる、日本語と同じ漢字を使っている、親日が多い台湾でも公用語になっている、などが頭をよぎり、中国語の勉強を開始しました。
まずは中国語の書籍を何冊か買ってきて、基本的な文法や単語を暗記していきました。そして、音声教材を聞いて、耳を慣らそうと努めました。中国語は、文法は比較的簡単、単語は日本語と同じものも多い、しかし、発音が難しい言語であると感じました。特に声調は初めて体験するものであり、声調が変わると意味が変わるので、中々手強い相手に思えました。
また、現地で生の言語に触れてみたいと思い、台湾、香港、中国(上海、北京)へ旅行に行ったりしました。声調がやはり難しく、現地人との中国語での意思疎通ができないことがほとんどでした。漢字を使っている言語なので、見れば何となく意味がわかるが、聞くとよくわからないということによく遭遇しました。
中国語検定の勉強も行いました。準4級、4級は比較的早く合格しましたが、3級は数回受験した後ようやく合格しました。3級は1,500語くらい覚えれば合格できるのですが、声調を覚えるのが苦手だったので、なかなか水準まで達しなかったのだと思います。3級を取得した後は、ちょっと満足してしまったのか、中国語の勉強をお休みしてしまいました。このころの私の中国語能力は片言レベルで、発音もめちゃくちゃだったと思います。
2015年になり、転機が訪れました。台湾の子会社への出向(駐在)の話が私に来たのです。中国語の会話能力に乏しいと自覚していた私は、出向の半年前から東京にある中国語教室(マンツーマンスタイルの中国語塾みたいなもの)に通いました。週一回1時間、「漢語会話301句(下)」という教科書を使って、発音練習を中心に中国人の先生にレッスンしてもらいました。出向までに20回ほど授業を受けましたが、このマンツーマンレッスンは発音と聞き取りの強化に役立ったと思います。
その後、台湾へ渡りました。東京でのレッスンが役立ち、中国語での自己紹介や簡単な会話はできました。しかし、電話や会議では半分以上中国語が聞きとれず、私の中国語は仕事で使えるレベルではないことを改めて認識させられました。そのため、台北にある中国語教室(マンツーマンレッスン型)に通い始めました。週1回1.5時間の授業を受けました。私の担当の先生は日本語が話せるので、最初は日本語で中国語のレッスンを行いましたが、3か月くらい立っても成長を実感できなかったので、直接教授法に変えてもらいました。教授法を変えてからは、聞き取りや会話能力が少しずつですがアップしていくのを感じました。
現在、台湾に来て既に3年が経過していますが、このレッスンは今も通っています。仕事では中国語での電話や会議にも慣れてきて、英語を使う頻度が以前よりも格段に減り、逆に中国語の使用頻度がぐんと増えています。メールも中国語でできるようになっています。最近、力試しにと、中国語検定2級に受験しました。試験勉強は特にしませんでしたが、無事合格することができました。
中国語については、このように、独学、中国語検定対策、台湾・中国への旅行、マンツーマンレッスン、台湾への駐在などを通してレベルアップしていきました。現在のレベルは、日常会話、新聞や雑誌の読解、テレビ番組を見て楽しめる、ビジネス中国語(電話、メール、会議など、完璧ではないが何とかこなしているレベル)ができるレベルです。頭の中で翻訳作業はあまりしない、いわゆる中国語脳になりつつあります。 |
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1-5.その他の言語 |
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上記に記載している英語、フランス語、韓国語、中国語以外にもいくつか学習をした言語があります。スペイン語、タイ語、ベトナム語などです。
スペイン語
中国語を少し学習し始めた後の2006年頃に一時期学習をしていました。スペイン語はスペイン以外に北米、中米、南米の多くの国で使用されていて、汎用性が高い言語と感じていたので学習を開始しました。学習といっても書籍を数冊買っての独学がほとんどでした。スペイン語はラテン語系の言語のため、フランス語と似ている部分が多く、学びやすいと感じました。発音もローマ字読みでいけます。少し学習した後、スペイン語検定を受験しました。6級と5級を併願受験し、6級は合格し、5級は不合格でした。スペイン語検定のための勉強はあまりしませんでしたが、6級に合格できたのは、私がフランス語を知っていて、類推で意味が大体わかったからだと思います。それだけ、フランス語とスペイン語は似ています。
しかし、6級に合格した以降、スペイン語の勉強はほとんどしなくなりました。日本でスペイン語を使用する機会が少ないため、モチベーションがあまりあがりませんでした。
スペイン語は話せるとは言えるレベルではありませんが、フランス語からの類推で、読めば意味が何となくわかるといったレベルです。
タイ語
タイへは旅行で何度か訪れたことがありまして、旅行へいくからには言葉を少し覚えようと思い、勉強をしたことがあります。タイ語は文字が独特で、文字を覚えるところから開始しました。あとは、旅行で使用する簡単な挨拶や言葉を暗記したくらいです。
この言語もモチベーションがそれほど上がらず、学習は半年も続かなかったと思います。当然、話せるレベルでも、読解できるレベルでもないです。少しかじった程度です。
ベトナム語
ベトナムは漢字文化圏の国ですが、現在のベトナム語は漢字を使用しなくなりました。また、ベトナムは昔、フランスに統治されていたため、文化の面(主に建物や食べ物など)でフランスの影響を受けている国です。「漢字文化圏」+「フランスの影響」という理由で、少しベトナムに興味があり、旅行で数回訪れたことがあります。ベトナム語も旅行で使えたらいいなと思い、学習した時期がありました。ただ、この言語もモチベーションがあまり上がらず、長続きはしませんでした。レベルは少しかじった程度です。
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