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4.各国のマルチリンガル事情
2018/09/09

4-1.フランス
4-2.台湾
4-3.韓国
4-4.中国
4-5.ベトナム
4-6.カンボジア

4-1.フランス



フランスは昔から移民を受け入れ、かつ地理的にもヨーロッパの真ん中に位置するため、様々なバックグラウンドの人達が暮らしています。そういった事情もあり、様々な言語が話されている国です。国語はフランス語ですが、隣接する国の言葉(英語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語)を話せる人が多いです。私が学生時代に留学した際も、3、4か国語を話せる人にあったことがあります。
「フランス人は敢えて英語を話そうとしない」という話がありますが、半分は当たっていると思います。フランス人はフランス語が世界で一番美しい言語と思っていて、フランス語を誇りに思っています。ただ、全く英語を話そうとしないかというとそうではないです。観光業など外国からの旅行客を相手にする人は当然英語を話します。
また、フランスでは国際結婚が多いです。多分国民の10%は国際結婚をしていると思います。そのため、家庭の中でも複数言語でコミュケーションを取っている人も多いです。
 

4-2.台湾



台湾の地下鉄「MRT」の車内放送は、何か国語で放送されているか皆さんは知っていますか。実は4か国語(中国語、台湾語、客家語、英語)で放送されています。中国語は台湾の国語、台湾語はもともと台湾で話されていた言語、客家語は台湾に住む客家人が主に話している言語、そして英語は外国人向けの言語です。意外にも日本語は入っていません。
台湾人の多くは中国語と台湾語の2か国語を話します。さらに英語や日本語を話す人もいますので、まさにマルチリンガルな国といえるでしょう。
 

4-3.韓国



韓国は韓国語を国語とし、生活上はマルチリンガルではないですが、英語や日本語を話せる人が多いです。また、最近では中国の発展の影響により、特に旅行業関連で働いている人は中国語も話します。
韓国は日本よりも学歴社会で競争が激しいので、英語などの外国語を勉強している人がとても多く、日本人よりは英語を話せるといった印象があります。
 

4-4.中国



中国は中国語(いわゆる北京語)を標準としますが、56の民族がいますので、様々な言語が話されています。上海語、広東語などの地方の言語+北京語といった2言語を話せる人がとても多いです。また、英語や日本語の外国語を学習している人も多くいます。旅行で何度か中国へ行きましたが、英語を話せる人が多かったので、旅行で困ることはあまりありませんでした。
 

4-5.ベトナム



ベトナムはベトナム語を国語とします。旅行で何度かベトナムへ行ったことがありますが、どのお店でも大体英語が通じましたので、英語の話せる人の割合は多いと思います。また、ベトナムは昔フランスに統治されていた時期があるため、今でもフランス語を話す人が多いといいます。私はベトナム人とフランス語で会話した経験はありませんが、実際に行ってみるとベトナムにはフランス人旅行者がとても多かったので、フランス語の需要が今でもあるのだと思います。
 

4-6.カンボジア



カンボジアの国語はクメール語です。カンボジアへはアンコールワットを見に1度だけ行ったことがありますが、基本的には英語が通じます。トゥクトゥクをチャーターして観光しましたが、トゥクトゥクの運転手も英語を話せたので、とても快適に旅行を楽しめました。また、空港からホテルまでタクシーを使った時に、タクシーの運転手が「你会讲中文吗?(中国語話せますか?)」と聞いてきたので、「一点点(少しだけ)」と答えたら、その後しばらくの間、タクシーの運転手と中国語で会話しました。結局彼が言いたいことはタクシーをチャーターしてほしいということだったのですが、まさかカンボジアでタクシーの運転手と中国語で会話するとは思ってなかったので、少し驚きでした。それだけ、中国の観光客が多いということの証かもしれません。また、ホテルでは日本語を話せる人がいて、これも驚きでした。カンボジア一の観光地であるシェムリアップだからかも知れませんが、マルチリンガル度が高かったです。
 

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